top of page

甥(元女)×叔父

“男になれる”
これほど魅力的な言葉を聞いたことがあっただろうか
如何なる問題があろうとも、どれ程資金がかかろうとも私は絶対に参加したかった


この世に生を受けて19年
無駄に厳粛と歴史ばかりに囚われ、女を下卑し、物のように扱うあの家が嫌いだった
女として生まれてしまった私は、妹達も同様に男を産む為だけの存在と何ら変わらなかった

特に叔父は私を最も嫌っていた
元々女嫌いの上に、黒ばかり着る私を「疫病神」「凶運が移る」等と貶して来るのだ
黒ばかり着るのは、長女としてのプライドだ
あいつらなんかに媚びたくない
反抗期のなかった私の、小さな抵抗だったのかも知れない
家から遠い大学に入学し、一人暮らしをしている
妹達が心配でならない
馬鹿にされてはいないか
穢されていないか
頭の中はいつも不安だらけだった

だからこそ、何処からか回って来た紙の広告に釘付けになったのだ
被験者を募集していると

男になれるなら何を差し出してもいい
既に穢されたこの身だって、私には価値の無いものだ
妹達を守ることに必死だっただが、次女に背を押された
「知っている」そう言われた時、叔父に初めて犯された時には我慢出来た涙が出た
恥ずかしくて、惨めででも、妹の涙を見た時、無駄じゃなかった守れてたと感じた

妹達には手を出さないという条件で、定期的に行っている
死にたくなる時間だ
だが、私が断るわけにもいかない
私だけが我慢できれば、全てが平和に済むのだ
妹達が平穏に学校へ習い事へ行けるのだ
高まる鼓動を抑え、早速紙に書かれた先へ電話をかけた

被験者の面接に受かり、当日白い建物内の一室で薬を打たれる
どれ程待ち侘びたか
どんな痛みでもどんな苦しみでも耐えられる
叔父に仕返しを、復讐をする為
私の人生を壊したあの男に地獄を見せる為

私は72時間の絶食と苦痛に耐えた
しかし、実験は失敗だった
どうやら女性器は残る筈だったのだが、それが無くなってしまったらしい
つまり、女としての機能は完全に消滅した

それでも私は喜ばしかった
どうせあの家は男が欲しかったんだ
ならそんな物邪魔で仕方ないじゃないか?

被験者になる事をお母さんと妹には伝えてある
あと学校にも、事情があって被検体になったと話した
するべきことは沢山あるが、後悔は微塵もしていない

全てを終えて2ヶ月後、実家への電車に乗る
男になって色々変わった
身長も、長く伸びていた髪だって切った
服だって、使う宛もなかった金を使った
と言っても、店員さんに全て任せたが

良く分からないが、さっきからチラチラ色んな人に見られる
変かな?でも、服も髪もおまかせでして貰ったし....

ほぼ客間な無駄に広い家までの道を歩く
敷地に入れば、3匹の飼い犬達が出迎える
吠えられると思ったが、匂いか感か何かで私だと分かったのか、いつもの様に後ろを付いて来た

玄関のインターフォンを鳴らす廊下を走る音がした 

「お姉ちゃッ.....!!!?」
「久しぶり」
3番目の妹だった
次女はきっと塾だ

「誰!!!?お母さーーん!来てー!」
随分と混乱した様だった
そりゃあそうだ
目の前の男が「姉だよー」なんてほざいたら、私だったら真っ先に警察か精神病院に電話する

その後、前まで住んでいた自室に戻り、荷物整理をした
その間に母さんが説明をしてくれたらしい
麦茶を飲みに、台所へ行く
すると母さんが何やら思い出した様だった

「千晴(チハル)、叔父さんの所にいつも行ってるでしょ?まだ説明してないから挨拶がてら行ってらっしゃいな」
「分かった」
そうだ
いつもそう言って叔父の家まで行ってるんだった

適当に荷物を持ち、叔父の家まで歩く
全て仕返ししてやる
あの山の様に高いプライドをズタズタに崩してやる



少し離れた場所にあるマンションの最上階
個人が持ってるマンションなのだから恨めしい

「あーはい?.....誰?」
いつもの様に休日の部屋着
白なんて吐き気がする自分だけ潔白?

「こんにちは」
無感情に笑顔だけ張り付ける
叔父は疑っている様だった

「失礼」
これでもかと言うくらい顔面にスプレーをかける
完全に効かせないと意味が無い
こいつの城に来るのだから、準備は整えた

叔父は息を吸うと、フッと気を失った
薬が効きやすい人で良かった

叔父を抱え、部屋に連れる
私が散々穢されたベットがある
押さえ付けられて、前戯無しで内蔵を抉られた記憶が少々の吐き気と共に蘇る
そこに寝かせ、起きた時に暴れないよう頑丈に固定する

そして服を脱がせアナルに、強い媚薬入りのローションをかける
持ってきたゴム手袋を着け、筋肉に包まれたそこに指を入れた
正直、ローションで滑りは良いが、若干緩いのが怖い
まさか叔父のことだから後ろも使ってたか?

若干というより、大分引きながら中にローションを塗り広げていく
すると、中で一際出っ張っている所があった
あ、これが前立腺...つか、こんなに腫れてて大丈夫なの?
まさか...

嫌な予感がして、そこら辺の棚を漁る
今まで叔父の部屋なんて漁ったことが無かったから、まるで子供の隠れんぼのようなドキドキがあった

棚の中は叔父らしく、全て整えられていた
その中で一つの箱だけが半端に投げ入れられていた

「これ?」
手に取り、裏返すと案の定玩具だった
似たようなのは使われたことがあるが、それよりも一回り大きい

思わず素で笑が零れた


あぁ、弱味だ
やっと見付けた

それをパッケージから出し、ベットに戻り、自分の脇に置く
そしてここから叔父への復讐の始まりだ

既に媚薬効果で赤く腫れ、ヒクついているガバマンに再びコンドームを被せた指を入れる
すると、待ち侘びていたとばかりに吸い付いた

「はは....」
そして私は前立腺目掛けて容赦無く関節を曲げて高速タップした
ピアノを幼い頃から習っていた事がここで発揮出来るとは
復讐の為だと思うと、もっともっとと強くなっていく

「あっあっあっ....な、にっ!?」
聞いたことが無い程甘ったるい声が耳に障る
どんなに高く声が跳ねても、本能で中が締まっても、静止を叫ばれても前立腺だけを強くしつこく責めた
時に指で挟み、捻り、摘むその度に面白い程精液を噴いた

「やらぁっ、!...もうやめっぇ!!....許しへぇっ!!!」
何度イったか
腹から零れた精液がシーツを汚す

「おがしくな"る"ぅッ!!!、らめっぇえ"え!!っ」
透明の潮を噴き上げる
そうしてやっと私は指を抜いた

叔父は体を大きく震えさせていた
顔も蕩けていて普段の嫌悪感丸出しの面影はない

「貴方がいつも使っているものだから、楽しみでしょ?」
トロトロに溶けて棒を待つだけの孔に、ペニスを忠実に象ったそれを挿れてやった

「ぁあ"ぁ"ああぁッ!!!」
奥まで広げられた圧とで、叔父は大きく震えて射精した
惨めだそうだ、これを見たかった

「ははははっ」
笑いが止まらない
人生で一番幸せだ
これほど復讐が楽しいとは思っていなかった
癖になりそうだ

そして無遠慮に叔父の中を穿つ
何度もイって、何度も失神して顔も体も液でめちゃくちゃ

あ、

手を止める
抜いてやると、アナルと先とで銀色の線を引く
かぱぁと拓いていて、中は熟成されていた

叔父の顔を見ると、もう心ここに在らずと言った様
詳しく言うと、恍惚と放心しているようだった

拘束具を取り、身支度を整える
と言っても何も私は乱れていないのだが
叔父の腐った実のような精液の臭いと、跳ねる荒い息が響く

「また来週の土曜日。ここで」
私の愉しげな声が響く



家に帰り、荷物を取る
「え?もう帰るの?」
帰ってきた次女が寂しそうに言った

「来週また来るよ」
まぁ、あの人の事だから、プライドが邪魔して他人には言えないだろう
失神した時に撮った写真でも送ってやろう

家を後にし、自分のアパートに帰る
機嫌がいい
やっと弱味を見付けた
私が優位に立った

叔父のLINEに写真を送る
『また来週』
既読が付いたが返信はない

きっと今、真っ赤になっているだろう

甥(元女)×叔父①ー1: 概要
bottom of page