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悪魔軍幹部×人間軍

《人物》ミズラム×ウィンド将軍

「ここ...か」
古びた宿に入る
一階にいたバーの女は酷く不気味だった
そりゃそうだあいつが活気のある場所になんて来たら、そこにいた全員が生気を吸い取られる

もしかして吸い取られた後か?
 甲冑を脱いだ体は軽く、だが、胸の紋章は重く厳格だ
将軍として、交渉と相手の条件を呑みに来た
一つ咳払いをし、女の前に立つ

「ミズラムという男が先に来たと思うが、その部屋に案内してくれ」
「あぁ、良いよ」
重い腰を上げ、女は狭い階段を上がり、暗い廊下を進む
宿にしては静かだだが、たまにベッドの軋む音が聴こえる

他にも宿泊者が居るらしい
自分の歩く音すら煩く感じる 
「ここだよ。いいかい?朝になったら私は居ないからね。鍵を閉めて一階の箱に入れてから帰ってくれよ?あと、しっかり片付ける事。掃除なんて御免だよ」
そう釘を指すように言うと、女は踵を返し振り返る事なく帰って行った
出来ることなら、私も帰りたい
だが、任務だ
そして何より、王直下の命令だ
交渉を成功させ、我が人間軍を優位にせねば

そう言い聞かせると、多少の指の震えが収まる気がした
息を深く吐き、ドアノブを捻った
開けると、部屋中にはモヤの様な白い煙が泳いでいた思わず手で扇ぐ
何の匂いだ...?不気味な物を嗜みおって
部屋に入ると煙の奥に男が一人、チェスをしていた
だが、ルールなんて知らないのか全て白が負けていた

ドアが閉まる音が後ろで響く
それと同時にチェスの駒が下に腕で押し落とされた
その腕は白く、血管が透けていてまるで少年の様な物だった

「キミが悲しい時ってどんな時?」
最初の言葉だった
それは妙に落ち着いていて、やはり冷たく人間味なんてものは無かった
姿形は人間なのにな皮肉だ

「部下が亡くなった時だ」
「違う」
白の王の駒を指で弄りなから私を否定する

「負けた時でしょ?」
こっちを向いた目は、ターコイズの様に美しかった目を離せない

「良いから、さっさとするぞ。お前の条件を呑みに来たんだからな」
自ら紋章バッチを外し、軍の制服を脱ぐ
ベルトを外していると、手を宛てられる
なんて冷たい手だそこから何かが這ってくるような、感覚それと共に手先から熱くなる
完全に全裸になり、ベッドに倒れた私の横に座る
こんな穢らわしい事などあってはならない筈だ
なのに
私はこんな姿で見た目だけ、顔だけは平常心を保とうとするが、きっとこいつには私の心情が筒抜けだろう
頭からつま先まで熱を帯びる
騎士団に入り、誰にも見せなかった身を見せることは、この上無く私を混乱させた

「す、するならさっさとしろッ」
緊張と背徳感でどうにかなってしまいそうだ
首筋を冷たく湿った物がなぞっていく妙で未体験な感覚に全身に鳥肌が立つ
だが、こいつは丹念に首と耳を撫で舐める
私にとっては堪ったもんじゃない

「本当に無垢な体だね。教え甲斐がある」10代後半の様な風貌の男に与し抱かれる
私も誰も、私すら考えもしなかっただろう

鎖骨から隆起した胸板を撫ぜ、先の突起を弄ばれる
触ったことも無ければ、必要性すら分からず目を向けたことも無かった場所
そこを集中的に見られ、触られる
私の羞恥心を煽るには充分だった
急速に上がっていく息と温度
そこまで運動した訳でもないのに、荒くなる自分のその音だけが聴こえて、益々恥をかく
親指で円に捏ねられ、時にきゅっとつまみ上げられると何とも表現しずらい甘く鋭い様な感覚が脊髄を駆け抜ける
こんな淫で不道徳的な自分が滑稽にしか思えない

胸の飾りが赤く尖り、唾液でテラつく
部屋の情程度に取付けられた照明が、緩くその下品な私の体の一部を照らし出す

これ以上の恥辱があるだろうか

「あぁ、ほら見てご覧」
私の胸の上から退けると、股の排泄器官が奇妙な形に変形していた

「ぁっ、あぁぁぁあ」
見た事が無い自粛自粛自粛で禁欲だった自分
己の体の変化の仕方すらも知らない
こんな場所がこうなるだなんて

血管が赤ワインの様に張ったそこに巻き付いて、波打っている
先からは透明の尿ではない何かが伝う

「病気でも呪いでも無いよ。これは人間、誰にも起こる生理現象だ」
青年の白く冷たい指がそこに絡み、扱く
感じた事の無い恐ろしく大きな感覚魂を引きづられる様な、意識を食われる様な
背が跳ね、反る目の前に色が戻ってきた頃、青年の指には、真っ白でスープの様な何かが掛かっていた
自分が出した物だなんて信じたくない

何と、愚かなッ
自分の行いを後悔し、嘆くと同時に、甘いあの感覚が体を支配していた
それに背を痙攣させ、惚けていると、背中に腕を回され膝立ちをさせられる
ミズラムは己の欲望の塊を、装飾された黒い服から取り出し、私の前に晒した
顔が茹で上がるのが分かった

「なっ、貴様っ!!その不潔な物を仕舞えッ」
直視など出来る筈がない妙に使い込んだかのような醜さ
男の匂い

「手でいいから」
青年は私の左の瞼を撫でたしなければ潰すという事か?
脅しは効かぬと言いたいが、何を血迷ったのか
どうやら私は相当判断力を鈍らせていたらしい

右の手でそのペニスを握る
仕方はわからないが、先程された様に手を動かす
質量が増してきたのが手で実感出来る

熱く硬くそして罪深い 何を考えたのか
私は言われた通りにしてしまった
青年は私の喉に打ち付ける
掴まれる髪が、苦しい喉奥が酷く痺れて私を錯乱させていく

そして何か熱い液が流し込まれる
どうする事も出来ず飲み込む
魚の様な、生臭い匂いがする

だが、そんなものも青年の舌で掻き消されてしまった
私の歯茎を舌でなぞり、歯を優しく沿っていく
縮んでいた私の舌さえも、手前に導かれ、垂れ出てしまう始末だ
それを吸われ、舐められる
チュプチュという、粘膜同士の液の交換が続く

突き出した舌を甘噛みされ、全ての感覚が麻痺してしまいそうになる
青年は私を仰向けにさせ、脚を抱えさせた尻が晒出される
そこに舌が侵入していく奇妙な感覚だ
出る場所に、逆に入っている

どうすればいいか分からず、ただじっとしていた
尻が濡れる感触と青年の指が入るそれを、目を閉じながら感じていた
苦痛は無かったが、違和感しか無かった
腸の中を何かが蠢いている

青年は中を触りながら、何か探しているようだった
そして、何を探していたのか、すぐに分かった

一点、今迄と全く違う感覚が全身の神経を震わせた
最も弱点だと思われる
下手にやめろとも言えず、顔を逸らし堪えるしかない
全く、悪趣味なッ

だが、そんな悪態も前立腺を連続でタップされると、仰け反った体に消されてしまった
脚を抑える腕の力が徐々に抜けていく
気が付けば、シーツを掴んでいた
肥大した前立腺を嬲られる快感に理性が引き離されそうになる
きっと顔だって見せれたもんじゃない
なのに、こいつは頬や額にキスの雨を降らせる

変な勘違いをしそうな自分を恥じる
醜く罪深い欲望長年抑え込んできた分、体は我慢が効かなかった
鍛えてきた為、言う事を聞くはずだった
なのに私の意志とは別に、まるで発情期の様に喘ぎ、痙攣させる事しか出来ない

青年は鈍く照らされるその恥棒を既に蕩けた孔に宛てがう
先が呑み込まれていくのが見て取れる私は唾を飲み込んだ

「将軍さんの処女貰うよ」
ニヤッと笑うと、最奥まで突き上げた
余りに急に圧と熱が中を擦り上げた為、背中が反って大きく痙攣する
精液がまた噴き出る
己の下腹部を汚す

目から熱いものが流れ出て、頬を濡らした
何の涙なのか

純潔を穢されたからなのか
快感と言う褒美の悦びからなのか
訳が分からないまま打ち付けるその熱にしがみついた
散々嬲られた前立腺を突き上げられると、本当に気が飛びそうだ
白い火花が目の前を破裂していく

「ぁぁ"っあ"!!、そこッ...ひぃっァ!!?」
情けない懇願の様に青年に絡む
奥まで広げられると、考えたこともない場所まで侵入される
とてつもない被虐性欲
こんな若い青年に犯される自分
考えただけでも脳を溶かした

自分の部下達よりも年下に見えるそれが、後ろで腰を振っている
犬のマーキングとはまた違う
胸の尖りを甘く噛まれる

「ぁ"あ"ああッ!!」
もう何度イったのか分からない
全身が過敏になって、少しの感触でも骨髄を痺らせる
左足を担がれ、肌同士がぶつかる音を聴く
青年の首に縋り付き、深く口付けをする
舌を吸われるとは違うリズムで、奥まで突き上げられる
呼吸が出来なくなる
処女の体に刻み込まれる男の感覚

全てが初めての事ばかりで、条件を呑みに来たという事は、すっかり頭から抜けていた
恋人の様に甘い抱擁と接吻で今迄の峻厳な自己が崩されて行く
自分でさえ知らなかった体の欲を全て引き剥がされ、晒される
それが考えられないくらい気持ち良い


「最後に、女の子になっちゃおうか」
仰向けに寝る青年に跨る私の中を、激しく突く
 全く容赦の無いもので、拷問かと思う位の快感が身体中を叩く
青年の太股に掴まり、体を支えるも、腕が震えて堪えられそうにも無い

「あ"っ、やぁぁっ!!イくぅッ、イくイくぅうッ!!」
ほぼ色の無い精液を青年の腹の上に零す
しかし、休む間もなくより敏感になった中をピストンされる
騎乗では、自分の重みと、邪魔になるものが無い為、一層奥へ挿ってしまう
そんな体勢で、突き上げられる

「イったばっかぁっ!!もうイったぁ、...イったから"ぁっ!!!」
これ以上の快感はまずいッ
何か別の物が湧き上がって来る
駄目だ出る何かが出る

「新世界見たいでしょ?」
そう言うと、無遠慮に腫れた前立腺ばかり虐める
もう自分が何を言ってるか分からない

「クるっ、何かクるぅッ!」
まるで尿が出そうな感覚
こんな所で粗相はしたくない
必死に我慢するが、その分下からの突き上げが激しくなっていく

「やぁ"あ"ぁぁ"あぁあ!!!?」
キャパオーバー寸前で、自分のペニスから精液でも尿でも無い何かが噴き上がる
透明な水の様なもの

「初の潮噴きおめでとう」
ほぼ放心状態の私に優しく口付けする

全身が細かく跳ねるそして私は導かれる
様に意識を失った

悪魔軍の幹部×人間軍: 概要
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